こんにちは、ほりぴです。
コーディネート企画第4弾、初の男性のご依頼で今回はTiiiさんにご協力いただきました!
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今回のご依頼人・Tiiiさんについて

会社員の傍ら、ファッション関連のブログ執筆やツイートで情報発信をしているTiiiさん。
学生時代からファッション誌やおしゃれに関心があり、ファッションへの情熱は10年以上。
大学時代に出会ったアパレルショップの店員さんとの出会いがきっかけで、ご自身と同じ身長ながら素敵な着こなしをしていたことから、さらにファッションの世界にのめりこむようになったそう。
ブログでは自身のスタイル・経験や独自のセンスから生まれた着こなしのテクニックを、男性に向けにロジカルに紹介しています。
ファッション以外にも美容・インテリアなど、多岐にわたって発信されているので、男性のみならず女性のみなさんにもイイな!と感じる情報があります。
ここまでご覧いただいた通り、おしゃれに精通している方なので、わたしの依頼など不要なはず。
DMを頂いた時は、この企画わたしが仕切っていいやつだったっけ?と主催者のわたし自身若干混乱。
いきなりハードル高い依頼だなぁなんて内心思っていましたが、オシャレに対する熱量がブログからものすごく伝わってくるので、まずは会ってみたい!
ということで、実際に話を聞いてみることにしました。
提案まで行けない気がしていた
さすがに冒頭から放棄しすぎて失礼なので、改めてお話をお聞きします。
ご意見も聞いてみたいなと思い相談しました。
Tiiiさんのレイヤードテクニックが凄かった
事前に頂いていたアンケート内では
- 肩幅が狭い→顔が大きく見えがち
- ラグジュアリー、上品な感じが出せない
- 実年齢よりも若く見られやすい
- コンプレックスは活かしたい
とご要望をいただいていたので、その辺りに関しても話をしてみることに。
ちなみにこの日のTiiiさんのスタイリング。

※わたしが撮り忘れたがために撮って送っていただくという失態…。Tiiiさん写真提供ありがとうございます。
- ドロップショルダーのウールコート
- コーチジャケット
- (写真では見えていませんが)ニットカーディガン
- タートルネックニット
と、しっかりレイヤード。
Tiiiさんがアウター脱いだ時に、おお!こんなに重ねてたのか!!とびっくりしました。
お互い上に何枚重ねているかの話になりましたが、Tiiiさん圧勝。(インナー込5枚)
でも全然着ぶくれして見えないんですよね。
で、なんでかなぁ~?と観察していたのですが、ウールコート以外はどれも薄手。
ニットもハイゲージ(細かい目の織りのこと。春夏のニットに多いやつです)なのでぶくぶくにならない。
でも程よく厚みは残るのでそれが肩幅をカバーしていたり、あとはドロップショルダーのウールコートで肩が張って見えなかったり、違和感なくこなされているのが凄いなぁ~!と思いました。
ラグジュアリー感を出すには
男性は女性よりもファッションのバリエーションが限られる、見せ方やコンプレックス一つひとつがハッキリ出やすくて、着方一つで別人に見えてしまうという点があり、すごくデリケートだなと思います…。
“キメる”と”抜く”のバランス
わたしは服のバランス以外にも、髪型・肌も関係していると思います。
全部が完璧すぎると隙がなくなってしまうので、キメすぎて見えてしまう。
極端な例ですが、歌舞伎町で働くホストの方々を一例とすると
- 髪型→しっかりセット
- 服→上から下までしっかり整える
- 肌→キレイ(場合によってはメイク・整形もしている)
接客で女性を楽しませる仕事であったり、その人そのものが商品であることもありますが、頭の先から爪先まで整えています。
様々なものを足し算で加えて華やかにする感じですね。
なので、ホスト=似た雰囲気の人が溢れる、というイメージがありませんか?

一方で、他の人に真似の出来ないような難しい服装だけれど、髪型は目立たないようにコンパクトにまとめていたり、無精髭で無造作だったり。
あなたの周りや、街ですれ違ったりする人の中にもきっといるはず。
顔が良い・スタイルが良い訳ではないけれど、すごくオシャレだなぁという気持ちにさせる人。
”隙”をつくれる足し算と引き算ができる感じが、雰囲気のおしゃれな人だなぁとわたしは感じます。
これを元にすると、
- 自分の顔・髪型・体型(素材)をよく知る
- 自分の素材と服のバランスを考える
ことで見せ方を操ることができるのでは、と考えています。
うまい言葉が見つかりませんが”キメすぎはアカン論”とさせてください。
Tiiiさんの持ち味も踏まえ、今回のご依頼でできることとは
対面した印象やインタビューを通してのTiiiさんの印象は
- すごく丁寧(話し方、考えていることも)
- ファッションの知見が豊富
- 熱量が圧倒的で、エピソードをずっと話を聞きたくなる
- 肌がきれい
- イケメン
- やっぱりオシャレだ
肌にまつわる過去の苦労話もお聞きしているのですが、そんなことは微塵も感じさせない位お肌がキレイなんですよ。(セクハラ発言すみません)
ちゃんと真面目な話に戻しますと、Tiiiさんはファッション博士というか、すごく博識高いなぁとお話を聞いていて感じました。
わたしが感覚的なところからファッションを紐解いているのに対し
Tiiiさんは論理的なところをしっかり踏まえてファッションを説いている印象。すごく勉強になるし他の人に真似できない努力と知識量。
楽しいから知識がどんどん入っていくし、努力を努力と思わずコツコツ突き進んでらっしゃる姿が素敵だなぁと思いました。
キメすぎはアカン論が使える
ご依頼内容を再度確認すると”コンプレックスは活かしながら、品のあるラグジュアリーな雰囲気を出す“です。
Tiiiさんがおっしゃっていた
- 子供っぽく見えないか(見られることがある)
は、ラグジュアリー(上品、華やか)というキーワードから外れるので、テコ入れのしがいがあります。
日本人は外国人よりも平均身長が低く、さらに幼く見えるので
外国人モデルのようにシュッとした雰囲気に仕上がりにくいです。
Tiiiさんの場合も、肌がキレイで色白で、実年齢よりもお若く見える顔立ちです。
カジュアルに寄せてしまうと子供っぽく見えてしまうので、ドレス(モードっぽさ)をちょっと出し過ぎかな?くらい出しても着こなせるのがTiiiさんの良さと見込み
- 洋服で”抜け”を作る→ラフさ・ルーズさ
- 素材にドレスっぽい高級感があるもの
の要素で服を探してみることにしました。
ワイドシルエットを合わせる
今回行った店舗はUNITED TOKYO。
店内アイテムはすべてメイドインジャパンの商品ラインナップで、セレクトショップのステュディオスが立ち上げたブランドです。
モードのこなしが得意なブランドで、Tiiiさんもよく見に行くということだったので、今回はここで入荷したばかりのジャケットを試してみました。

ウール100%のゆるっとした柔らかさが特徴のジャケットで、こちらはTiiiさんもピンときて手にとっていたアイテム。
商品名の”ポンチ”というのは素材のことで、ジャージのようによく伸びてしわになりにくいくハリがあるのが特徴です。
ウール以外にもアクリルやポリエステルの糸などでも織られていたりしますね。
こちらもニットなのに表面にツヤが出る感じが上品。
グリーンのジャケットでも色が不思議と浮かないのも良いです。
同素材でワイドパンツもあった
すぐ隣にワイドパンツもあったので、
「せっかくならセットアップで着てみましょう」と、こちらも履いてもらいます。

ハリがあるポンチでも、ウールのとろみも出るので落ちたシルエットがキレイ。
そしてスニーカーとすごく良く合ってます。
こちら商品画像を見ていただくと、こんな感じで

実はクロップド丈なんです。一見キワキワに見える難易度高め風アイテムですが、Tiiiさんのようにスタイルにあわせて落として履くのもアリで、見え方にも違いが出るのが面白いところ。
今度はインのニットを、黒のジップ付きニットに変えてみます。

結構厚みがあるのでジャケット羽織れるのか…?!と気にかかりますが…

ジャケットがドロップショルダーなので難なく着用。そしてかなり印象変わりました!

ここで着用前後の写真。
もともと子供っぽさはまったく感じられないコーディネートでしたので、「着替えたら大人っぽくなった!」という感じは正直ありません(期待していたらスミマセン…)。
ですが、BEFOREよりも、遊びをきかせた振り切ったスタイルに変化しているのはお分かりいただけますか?
- 洋服で”抜け”を作る→上下ルーズなアイテムをあえて着てみる
- 素材にドレスっぽい高級感があるもの→素材に光沢のあるものを入れてみる
で変化をさせています。
番外編・アウターも振り切ったらどうか
中もののイメージチェンジを体感していただいたところで、アウターも見にJOURNAL STANDARDに足を運んでみました。
ラグジュアリーな着こなしとはまた趣旨から離れますが、いつもと違った印象になるアイテムがチラホラ見つかり、とくにTiiiさんの目を引いたアイテムがこちら。

STONE ISLAND REFLECTER DOWN JACKET
生地表面がオーロラのような色をしていてなんとも言えない色味を出しているオシャレな一品です。
オーバーサイズのダウンを羽織るのは旬なスタイリングで、この日履いていたスリムなボトムスと上下メリハリがついて、こなれた着方に。
着用した感じを見ることができて、こちらも勉強になります!
ちなみにこのSTONE ISLAND(ストーンアイランド)ですが、今冬ジャーナルスタンダード等のセレクトショップでよく見かけます。
イタリア発祥のブランドで、ダウンジャケットやMA-1などが特に得意なので、冬になって一気に人気も高まっているようですね。
提案を終えて
ここまでのアドバイスまとめです。
- 要素の足し算引き算を上手に使いこなす
- 子供っぽく見せないなら、モード・ドレスの要素を意識(カジュアルは引く)
- 着方でこなれて見える、その人にしか着こなせない着方も発見できる
- おしゃれな人は果敢に振り切ったアイテムを着てほしいと思った
「これイイですね!」「いやぁ~、しゃれてる…」と、終始Tiiiさんに共感ばかりで、アドバイスが少なくなってしまった、コーディネート企画史にのこる特殊回になってしまいましたが、服をこよなく愛する者同士でお話ができたのはとても貴重で楽しい経験でした。
その後、Tiiiさんも今回のアドバイスに関して記事に上げてくださっています!
わたしとまた異なる視点でまとめていただいていますので、ぜひあわせてご覧ください。
Tiiiさんありがとうございました!