こんにちは、ほりぴです。
今回は冬に登場する素材についてスポットを当ててみたいと思います。
夏のTシャツなどのサラッとした生地から一変、秋冬のシーズンは
レザー/ニット
ボア/ムートン
スエード/ベロアetc..
様々な素材を楽しめるシーズンでもあります。
ですが、モノによって安っぽく見えてしまったり、逆に高級感を高めてくれたり風合いの出方も様々。
失敗しないためのポイントをレザー・ウールでアウターを例に挙げご紹介したいと思います。
Contents
注意したい冬の素材選び
レザージャケット編
ライダースジャケットを例にあげると、合成皮革(フェイクレザー)と本革の2つに分けられますが、この違いは素人目にもわかりやすい素材であるので、買い物の際注意が必要です。
合成皮革(以下合皮)も最近ではプロも一見目を疑うほど上質なものが市場に出回り、品質向上が見受けられますが、合皮だと判別しやすいポイントとして
- ツヤツヤテカテカな表面
- 均一な目
- 生地の厚み(合皮は薄い)
が挙げられます。
天然のシワや表面の目の出方、凹凸がある=本革ならではの質感があり、
更にブランドによって、合皮の中でも風合いが異なったり本革でも印象が違ったりと差があります。
合皮であってもツヤが控えめだったり、シワや生地の凹凸があるだけでもかなり印象が変わります。
ユニクロのネオレザーライダースジャケットは優秀
ちなみに、わたしが今年見た中で気になった合皮ジャケットだと
お値段¥3,900!
UNIQLO STYLING BOOKより
画像では少々わかりにくいかも知れませんが、こちらが本革に近いシワやツヤを出していて、凄いなぁ~!と思いました。
さらに中綿が入っていることで、ふっくらとした風合いも出てより本革の厚みに近づけている感じがしました。
(メンズも同じネオレザーライダースジャケットがありますが、現在全店かなり品薄です。)
ウールコート編
ウールコートもまた絶妙なのですが、価格が出やすいです。
高い・安いにかかわらず、ケアで注意してほしいのが、シワです。
ウールの良さというのは、体感でも見た目でも出る、あたたかみのある独特の厚み。
シワが少しでも入るだけで、生地が痩せて見え、貧相な印象になってしまうため、スチーム・または湯上り後のスチームたっぷりのお風呂場に吊るすなどしてシワをケアしてください。
またウールのコートの場合は、ウールの混率であたたかさも厚みも変わります。
アクリルやポリエステルなどの化学繊維をウールの風合いと馴染ませて一緒に織り込むので差が顕著に出やすく、20%程度のウール混率ではどうしても薄く仕上がりがち。
中綿でも入っていないと極寒1月2月は1枚では厳しいです。
一方80%強のウール混になってくると、20%の混率の生地の2倍の厚み…とまでは行きませんが強くしっかりとした素材が増えます。
また、素材によっては薄くて軽くて柔らかくて温かいと、いいところが揃ったアイテムも出てきます。
カシミアがその例ですが、いいとこどりの要素が詰まったウールコートは高級ですね…
ウールのコートであたたかさを取るのであれば、ウール混率の高いもの
安さを取るのであれば、見た目が薄くゴワついて見えないものを選び、インナーダウンと組あわせて着用する、がベストです。
天然素材を使用しないカジュアルアウターは便利
価格の差を気にせずに使用しやすいものでいうと
- ダウンジャケット
- デニムジャケット
- ボア(フリース)ジャケット
の、いわゆるカジュアルダウンで取り入れやすい、外見の素材に天然素材を使用しないアウターは便利です。
さらに、ここ数年のプレーンでシンプルなノームコアファッションから、今年はちょっとした素材の風合いや色使い、重ねワザのレイヤードスタイルなど、ファッションに足し算をするスタイルがトレンド傾向。
ボアやコーデュロイなど、素材の表面に独特な風合いがあるものがメンズ・レディース問わず注目されているのも、ノームコアファッション明けのひとつの流れではないかと考えます。
素材の良さ=おしゃれではない
素材の違いについて触れましたが、良い素材を選ぶ=おしゃれ では決してありません。
プレミアものの高級ヴィンテージデニムを持っていたとしても、
きっちりチェックシャツをインして背中にピッタリくっつくリュックを背負って…としたらオタク感満載のファッションになりますし、
着方で台無しにしない、ということが重要です。
素材の質感の違いが快適さを運ぶであったり、
自分の美意識を高めてくれるものであったり、
目の肥えた人に会う時に、気づいて褒めてもらいたい、という要素の部分で活きてきます。
街でのパッと見の見た目であれば、上手にプチプライスでまとめるという着方で全く問題ないです。
上手に使い分け楽しむことで視野が広がっていく→おしゃれ につながるのではないでしょうか。